更年期障害の診断
1.手足の冷感・顔ののぼせ・動悸などの身体症状が主の人。
2.いらいらする・不眠などの精神症状が主の人。
更年期障害には上記のような2タイプに分かれますが混合型の方も少なくありません。
診断は問診と血液検査によってほとんど可能です。
卵巣刺激ホルモン(FSH)とエストラジオール(E2)を測定してFSHが異常高値であったりE2が異常低値であった場合には更年期障害の可能性が高まります。
更年期障害と似ている他の疾患
よく間違えられるのは甲状腺疾患です。
甲状腺機能低下症では、疲労感・動悸・うつ症状・寒がり・脱毛・皮膚の乾燥などが現れます。
更年期障害と異なるのは、発汗量が減少することや眠りがちになることです。
放置すると心不全を起こしてしまうので、更年期障害と思っても念のため甲状腺の検査も行います。その他、原発性胆汁性肝硬変、糖尿病、クッシング症候群、ネフローゼ、神経性食思不振病、末端肥大病などの場合に血清脂質が上昇しますので、原因疾患の鑑別のための検査も必要になります。
更年期障害外来の流れ
更年期外来では、初診時に女性ホルモンを測定しますが、同時に血清脂質(コレステロール、中性脂肪など)と骨代謝マーカーも測定します。もし血清脂質が異常を示した場合には甲状腺機能の低下も疑われますので、甲状腺ホルモン検査を追加したうえで頚部のエコーを行います。
治療について
当院ではピルや女性ホルモン剤などの治療はできるだけ行わないようにしています。
ご存知のように弊害が色々あることが報告されているからです。主には漢方薬による治療を行います。体質を改善するので一部の症状ではなく体全体が同時に楽になるのが目標です。何度か通院が必要ですが、きちんと内服していただけたら必ず改善に向かいます。
精神的・身体的疲労が重なると症状の悪化がおこります。
ストレスを翌日まで引きずらないよう、気持ちの切り替えを上手に行ってください!


