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良性発作性頭位変換性めまい症
 
長い病名で覚えにくいのですが、三半規管の浮遊耳石が原因と考えられています。
「朝、寝返りをうとうと思ったら目が回ったが、頭の向きを変えたら治まった」という症状が典型的です。
ある特定の向きに一定以上の加速度で向きを変えることでめまいが誘発されます。内服薬はあまり効かず、自己リハビリで1-3ヶ月かけて治療します。命には関わらない疾患ですが、意外に長引くことが多く、一度治ったと思っても再発するケースもあり、手ごわいめまいです。

メニエール病(あるいは前庭型メニエール病)
 
 
発作的に耳鳴り・難聴・嘔吐を伴う激しいめまいが襲います。
しかし、前庭型メニエールといって、聴力などの異常を伴わないケースもあります。
めまいは多くの場合回転性で、長い場合は6時間程度続くことがあります。
発作中は眼振(眼球がピクピクけいれんしていること)が起こっていることが多いです。
耳の症状としては、難聴ではなく「閉塞感」と表現される場合があります。
原因は内耳のリンパ水腫といわれており、通常は利尿剤などで圧を下げると症状は改善します。
実際にはメニエール病の診断基準は厳密であり、むやみにメニエール病と診断すべきではないのです。

小脳疾患、椎骨脳底動脈血流不全症などによるめまい

 
脳の中でも、小脳に腫瘍や血管障害が発生するとめまいが生じます。
その他、言語異常(呂律が回らなくなる)や手が不器用になったりするなどの症状を伴うことがあります。
脳のCTやMRIをとることで診断が可能です。
脳腫瘍であればCTで判別が可能ですが、椎骨動脈の評価はMRI、MRAなどが必要です。
高齢の方、高血圧・糖尿病の方、喫煙者などは動脈硬化の可能性が高まりますので、要注意です。

脊髄性めまい

 脊髄の後索という神経回路がやられてしまうと、めまいが生じますが、回転性ではなく、平衡感覚がなくなってしまうタイプのことが多いです。目を閉じると途端に倒れてしまいます。

前庭神経炎

 
発作的に回転性めまいと嘔吐が起き、1週間程度続くことがあります。
回転性の激しいめまいは一度きりで終わりますが、その後の「フワフワする感じ」「浮動感」が長く続くことがあり、比較的しんどい疾患です。
ウイルス性と考えられていますが、定かではありません。
メニエール病と違い、原則として難聴や耳鳴りなどの「蝸牛症状」は伴いません。
しかしメニエール病の初期にも同じような症状を認めることがありますので、病状をよく観察する必要があります。

心因性めまい

 
いわゆる「不安症」「うつ」の方にみられます。
回転性というよりは、「フワフワする」「ボーっとする」などと表現されます。
抗うつ薬で改善されることがあります。

起立性調節障害 
 
寝ている状態と起きている姿勢で極端に血圧が違う場合は立ちくらみ、頭痛が生じます。
これを「めまい」と表現されて来院される方が多いようです。
交感神経刺激薬や昇圧剤で改善されます。

めまいは若い方からお年寄りまで、程度も種類も様々です。
的確な診断が治療の第一歩です。
必ずしも新薬が有効ではなく、漢方薬、生活習慣改善で治ることがあるのも特徴です。お悩みの方は一度ご相談下さい。
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