


当院の頭痛外来に来られる方に多いパターンは以下の通りです。
*緊張した後のリラックスした状況、土・日あるいは仕事が休みの日など
*アルコールを摂取した翌日
*月経の2日前から初日・2日目くらいまで
*寝すぎた時・寝足りない時
*雨の前日、または当日
*人ごみの中を歩いている最中またはその後
*冷房、もしくは暖房
*パソコンを長時間操作した後
*タバコを吸った後、匂いをかいだ後
*入浴またはシャワーを浴びた後
*排便した後
*上記のような因子に関係なく突然
*上記のような因子に関係なく毎日
*1年のうち、数週間~数ヶ月間、毎日か2日に1回、数時間の激痛(群発頭痛)
頭痛外来にこられる方は、いわゆる「片頭痛」と診断されることが多いようです。
片頭痛は日常生活にもかなり支障をきたし、通常は仕事が手につかなくなり、寝込んでしまうことがほとんどです。
頭部の血管が不適切に拡張・拍動するために周囲の神経を刺激して激痛が起こります。
それくらい痛いと、「病院に行こう!」と思われるのでしょう。
世の中には「緊張性頭痛」の方が多いと思いますが、通常は日常生活に影響はなく、寝込むほどではないので市販薬で済まされることが多く、病院には来られないのでしょう。
典型的な片頭痛であれば、頻度は年に数回から月に数回までです。
時に「毎日」という方が来られますが、片頭痛の他に何らかの因子が混在しています。
いわゆる「薬剤依存性」「うつ性」「筋緊張性」の混在型です。
安定剤・睡眠剤・抗うつ剤・鎮痛剤などのいわゆる「薬漬け状態」になってしまってからこられる方が非常に多いようです。
そのような方は、もはや鎮痛剤や片頭痛の特効薬(イミグラン、マクサルト、ゾーミッグ、レルパックス)、予防薬(テラナス、ミグシス)などによる治療は無効なばかりか、益々頭痛の回数が増してしまうことがあります。
西洋薬単独でも効果的に頭痛を減らせることも少なくありませんが、意外に思われるかもしれませんが漢方薬との併用でかなりの効果をあげています。
頭痛の治療に使用する西洋薬は、いわゆる「片頭痛の薬」ではなく、「血圧を少し下げる薬」であったり、「てんかん発作を予防する薬」であったりするため、副作用が懸念されます。
漢方薬にももちろん副作用はありますが、重篤なものは少なく、また西洋薬よりも効果の発現が早いこともあります。(ここが皆さんが誤解されているところだと思います)
当院では患者さんの症状、頭痛の誘発因子を良く見極めたうえで、西洋薬・漢方薬・両者併用の中から治療法を選択していきます。
多種類の薬漬けになってヘロヘロになってしまう前に、またなってしまっている方も諦めずに一度受診されてみては如何でしょう。
皆様が一日でも早く、苦しみから解放されることをお祈りします。